きれいな酒は蔵もきれい
きれいな酒は蔵もきれい
昨日、仙台国際センターにおいて行われた日本食品分析センター 仙台事務所主催の講演会へ行ってきました。
テーマは「食品工場における微生物検査と品質管理について」と「食品衛生をめぐる最近の動向」の2つ。
最近騒ぎとなっている食の安全に関するこの講演会へは200名以上の参加があり、会場はほぼ満員でした。
日本酒業界も講習会など勉強の機会が多々あるのですが、他の食品工場の衛生管理方法も知りたいと思い参加しました。
最初のテーマである「食品工場における微生物検査と品質管理について」では、微生物の「二次汚染の防止」のための考えが参考になりました。
二次汚染とは、原料由来ではなく製造工程における微生物汚染を指します。原因としては、手指・器具・空気からの汚染が考えられます。
それを防ぐためには、まず、「手洗い・殺菌の励行」です。人の手にはたくさんの雑菌が付着しており、講師の方が説明した手洗いの方法はずいぶん丁寧に洗うんだな、と感じましたが、それでも雑菌がゼロにはならないのだそうです。
酒造りの現場では、様々な作業をしなければならないので、毎回手洗いをみっちりおこなうのは難しい感じがしますが、こまめに手洗いをする心がけが必要なのだと再認識しました。
他にも「交差汚染」といって、履物は消毒しても台車がそのまま外から入って汚染されているところが多い、との指摘はもっともな意見だと思いました。
道具による汚染では、濡れたモノから汚染されるということで、タワシ、スポンジ、木製器具類などが考えられるということで、酒蔵で使用することの多いこれらの道具について、場合によっては、汚染源となる可能性があることを念頭に入れ、やはり、熱湯・煮沸消毒を徹底することの必要性を感じました。
この講演では、「衛生管理=危機管理」という意識が必要で、「何故、それが必要か」という衛生教育を従業員に徹底させる必要がある、との指摘は、「慣れ」を生じやすい現場サイドの私のような者とって、大変勉強になりました。
私の経験上思うに、日本酒業界は、日本酒に食中毒がなく、賞味期限の設定もないので、衛生管理の考えが他の食品工場に比べ甘いような気がします。
しかし、衛正管理の不備は必ず酒質に反映されます。だからこそ、クセがある酒を個性的といってもてはやすような風潮に異議を唱えます。個性とクセは別物です。
明日は、今日の続編、2つめのテーマ「食品衛生をめぐる最近の動向」の感想を述べます。これは面白い講演でした。
そういえば、昼に食べた「やまん」さんのチキンカレー。やっぱり美味しいですね。


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