純米酒

2008年6月 2日 (月)

須貝智杜氏と言えば、「萬寿山」

「正酒屋 六根浄」は日々、進化を遂げています。

毎週、変化があります。

先週末に登場したニューフェイスを紹介します。

Photo 米鶴酒造「かっぱ」と「鶴翔」です。

名前の格差がすごいですね・・・。

「正酒屋 六根浄」のある七右エ門窯の器に、米鶴さんの酒を入れて販売したことがあるという話を、七右ェ門窯五代目当主から聞いたことがあります。

これも何かのご縁でしょう。

どちらの酒も「きょうかい701酵母」を使用しているので、香り穏やかで、食事との相性は抜群です。

なんといっても「かっぱ」特別純米 超辛口+10の値段に驚きです!

一升瓶で2,000円ポッキリです!四合瓶でも1,000円ポッキリ!

「純米酒 六根浄」も値段ではかないません・・・。

いい時代になりました。この値段でおいしい純米酒を飲めるなんて・・・。

こんな酒が続々登場してくると「日本酒復権」は近いですよね。

先日、ある方が言いました。「みんな金がないから日本酒を飲まないんだ。金がある人が日本酒を飲むんだ。」と。まあ、一理あるかな、と感じました。

晩酌にするには、やっぱり、一升瓶2,000円~2,500円の間のような感じもします。

今後も、その価格帯で旨い全国の酒を紹介していきます。

山廃純米大吟醸「鶴翔」も凄いです。読み方は「かくほう」。

読み方がわからなかったので、先ほど米鶴酒造さんに問い合わせしたところ、「かくほう」だと教えていただきました。

ちなみに電話に出られたのが須貝杜氏の奥様でした。いつもお世話になっております。

この「山廃(やまはい)」の技術力は凄いですね。さすがは須貝智杜氏。

米鶴さんの技術の幅広さを感じました。この酒は税込2,940円ですが、絶対買いです!

私の好みは純米の中でも生もと系が好きなのかな、と感じます。

当店にある「澤姫」生もと純米もいい感じで熟してきました。

どちらも試飲ができますので、ぜひお試しを。

ところで、「六根浄セレクション」の酒は、来店した方だけにお知らせしております。

2008年5月14日 (水)

御湖鶴登場!!

ついにやってきました酒造好敵酒シリーズ第3弾!!

全国でもっとも注目されている蔵のひとつ、長野県の若手の雄、「御湖鶴」の登場です。

「dancyu」で、社長兼杜氏の近藤昭等氏が、屋根に登って樽を担いでいる写真は凄いインパクトがありました。

当店で置く商品は、新美山錦60%精米の純米酒と山田錦65%精米の純米酒の2種類となります。Photo

大変リーズナブルなお値段で、新美山錦60%精米の純米酒が一升瓶で、税込2,100円!

4合瓶でも税込1,050円と、値段では、酒造好適米を使用しているにもかかわらず、「純米酒 六根浄」より安いんです・・・。

私は「純米酒 六根浄」を純米酒の全国基準にし、純米酒の酒質レベルの向上を図りたいと考えています。

「純米酒 六根浄」よりも安くて旨い酒があるとしたら・・・。

そう考え、今まで「純米酒 六根浄」に満足できた方に、本当に全国基準かどうかを知っていただくために、人気沸騰中の「御湖鶴」を置かせていただきました。

ぜひ飲み比べをしてください。

私がブログで書いてきたことが真実なのか、ただのはったりなのか。

どきどきします。

山田錦の65%の純米酒も720mlで、税込1,250円と大変お買い得な値段となっています。

こちらもおススメです!

私が「御湖鶴」を開けて感じたことは、酒造業界は消費者が望んでいる方向に確かに向かいつつあるんだな、という明るい兆しでした。

カプロン酸系の香りはもう時代遅れだということを確信しました。

しかし、この価格で蔵元は儲けがあるのでしょうか?

2008年4月27日 (日)

戦前の酵母について

現在の日本酒造りに使われる酵母は、ほとんどが純粋培養された酵母です。今では、県単位での開発が進み、多様化していますが、もともとは日本醸造協会から頒布される酵母が起源のものが多いのではないでしょうか。

きょうかい酵母は、明治39年に日本醸造協会から頒布を開始しました。

記念すべき「きょうかい1号酵母」は正宗の元祖、宮水の発見でも知られた「桜正宗」の酒母から高橋偵造博士により分離されました。この酵母は「普通酵母」と呼ばれ、大正末期の花岡正庸氏いわく「之は今日から見れば極めて平凡な可もなく不可もない」酵母であったようです。

「きょうかい2号酵母」は、月桂冠の新酒より分離。発酵旺盛で、高気も頗る良好であった、とされています。泡が非常に軽かったことも特長であったようです。

続いて、謎につつまれている「きょうかい3号酵母」と「きょうかい4号」についてです。

「きょうかい3号酵母」は、大正3年に広島県「酔心」新酒から分離されました。そのことぐらいしか伝わっていません。ただ、花岡正庸氏の著書「新式酛製造法の研究」に記述が残っています。それによると、「きょうかい2号酵母」と反対の性質で、「きょうかい5号酵母」と性質が良く似ているそうで、「きょうかい5号酵母」の香気が良かったために大正14年度に配給が中止となった、とあります。

「きょうかい4号酵母」は、分離源が不明で謎めいています。分離年月日と分離者は「きょうかい5号酵母」と同じで、大正12年頃に、江田鎌治郎氏、小穴富司雄氏らによって分離されたようです。大正13年に配給が開始され、その年に使用した花岡氏によれば、「(前略)二号酵母の如く発酵旺盛でもなく、香気亦特に優良でないのみならず、寧ろ他よりやや劣ると認めた」と、出だしから不調であったようです。まもなく、昭和6年を最後に配給中止となっています。

「きょうかい5号酵母」は加茂鶴から江田鎌治郎氏が分離し、発酵力旺盛で泡はよく粘り香気良好であったそうです。

これら1~5号までの酵母は、保存中に変化をし、優れた性質が失われていったようです。そこに現れたのが、昭和10年に小穴富司雄氏が秋田・新政から分離した「きょうかい6号酵母」の出現でした。この酵母はあっという間に酒造界を席巻し、昭和15年には「きょうかい6号酵母」だけの供給となり、6号酵母の独壇場となりました。

昭和15年に日本醸造協会創立25周年沿革史に記載された、「きょうかい6号酵母」の説明には、「香気頗る高く、沸付前後において果実用の芳香を放ち、熟成に従い香気高まり、休中の泡付もよく粘るほうである。発酵力旺盛であるのみならず、製成酒に芳香を付し旨味を与える特徴がある。」と絶賛されています。

新しい酵母の発見が酒質向上と密接にかかわっていた時代でありました。

現在では、「おだやかな澄んだ香りで淡麗な酒質に最適」という宣伝文句となっております。

次の酵母が現れるのは、昭和21年に全国清酒品評会、全国新酒鑑評会のいずれの上位3位を独占し、世間をあっ!と驚かせた、「真澄正宗」の「きょうかい7号酵母」の出現を待つこととなります。

参考文献

新式酛製造法の研究 花岡正庸著 今野商店醸造界編集部発行(大正15年)

経済と吟醸 酒造要訣 小穴富司雄著 丸善(昭和30年)

日本醸造協会七十年史 日本醸造協会(昭和50年)

酒と酵母のはなし 大内弘造著 技報堂出版(平成10年)

吟醸酒のはなし 秋山裕一 熊谷知栄子 共著 技報堂出版(平成3年)

2008年4月26日 (土)

当店のこだわり

当店のこだわり

このブログを最初から読んでいる人は、当店のこだわりをわかっていただけていると思います。5月に開始してから今までに至る経緯には、楽しんでいただいたのではないかと。

ただ、最近から見始めた人は、一から読み直すのは大変な作業ですし、私のこだわりが伝わりきれていない恐れがありますので、本日は、当店のこだわりを書きたいと思います。

まず第一に、純米酒にこだわっているということ。

そもそも原料に国産以外のものが入っているものを日本酒と呼べるのでしょうか?

第二に、「和釜」の蔵元にこだわっているということ。

いままでいろいろな蔵元の酒を飲んできて気づいたことは、「和釜」を使用している蔵元の酒は旨味があるということでした。私が造り手だからこそ見えたことだと思います。

旨い酒を造るには、いろいろな条件が必要です。私は、その中でも、最も重要な「完全なる蒸米」を出す設備があり、常に勉強をしている蔵元さんだけとお取引させていただきました。

第三に、瓶火入れであるということ。

日本酒は繊細な味わいです。おいしくない日本酒が流通しているのは、流通のせいにされていることが多いですが、実は、清酒メーカーそのものにあると考えています。品質保証がない世界。

まずい酒をまずいと言えない雰囲気なんです。それで痛い目にあって、日本酒から離れていく・・・。

当店では、造りの確かさ、冷蔵管理のきちんとしている蔵の酒を扱っております。その上で、かならず私がセレクションした上で、店に出ることとなります。

アイテムが少ないのは、不勉強の結果なのではありません。

自分が飲みたいと思う、ほんとうに旨い酒だけを売る。「六根浄セレクション」。

第四、食中酒としてふさわしい酒を選んでいるということ。

カプロン酸エチルという吟醸香があります。平成に入り、これを多量に出す酵母が開発され、商品化されたことから、食事に合わない日本酒が市場に出ることとなりました。このことと今に続く日本酒の消費減とは大きな関連があると感じております。

一見、華やかな香りは、日本酒を飲まない人にもわかります。かつて、香りの良いこと=良い酒であった時代もありました。しかし、現在では、香りの強弱は調整できます。どこまで香りを出すかは、各蔵元のセンスなんですよね。

もうカプロン酸エチルの香りは時代遅れだと思 います。

消費者の皆さんには、是非、味のバランスで日本酒を見ていただきたいと思います。

以上、当店のこだわりを見ていただきました。

いや、今日の「正酒屋 六根浄」周辺はすべてが輝いて見えます。Photo Photo_2 Photo_4

Photo_3

2008年4月18日 (金)

八大龍王雨止め給へ!

八大龍王雨止め給へ!

せっかく満開となったばかりの桜から、この雨と風で、散った花も見られます。Photo Photo_2

花の命は短いとはいえ、もうちょっとねばって欲しいものです。

八大龍王雨止め給へ!お願いします。

ただ、平泉寺の境内のしだれ桜はまだ満開ではないので、今週末はまだまだ楽しめると思います。

さて、おかげさまで「純米酒 六根浄」が販売から一週間経とうとしています。

早速、おいしかったので買いに来たというお客さんもお越しになり、評判はかなり良いようです。

先日、「きものアトリエのあ」の鈴木さん主催の「酒話会」に参加した時も、「純米酒 六根浄」の反応が良かったので一安心しておりました。

その「酒話会」でお会いしたアート・ディレクターのAさんがブログに、『「純米酒 六根浄」のこと』という記事を書いてくれました。

さすが映像関係のプロ。「純米酒 六根浄」もかっこよく写っています。

Aさんはフランスのシャトーにもたびたび訪れているくらいワインがお好きなようで、そのような方にも気に入ってもらったことで、また「純米酒 六根浄」に自信をもつことができました。

「純米酒 六根浄」は、隠れた酸の存在が多きい酒であり、これが飲み応えにつながり、ワインを飲んでいる人にも抵抗なく受け入れられるのではないでしょうか?

昨日は、「山形工房」でイタリア・ミラノの見本市に出展している奥山氏のニュースが山形で流れていました。非常に受けが良いとのことです。

ニュースを聞きながら、私も、日本酒が世界に認められる存在となるよう、山形で発信していきたいと強く思った次第でした。

2008年4月15日 (火)

酒造好敵酒シリーズ第二弾!!

酒造好敵酒シリーズ第二弾!!

 早くもやってきました、山形勢への刺客、第二弾!

 「真・地酒宣言」を掲げ、すべてに栃木県産の素材を使用するという、究極の地酒。

 その名も「澤姫(さわひめ)」の登場です!

 杜氏の井上裕史さんは、現在34歳。若干29歳にて「南部杜氏」の選考試験に合格(私は経歴点が足りず、結局、試験が受けられませんでした。)。私と同じ一級酒造技能士の資格も持つ酒造りのプロ中のプロ。

 南部杜氏の講習会で、一番熱心に講義を聞いて講師に質問しているのは、井上さんを始めとした栃木から来ていた蔵元の方々でした。

 その研究熱心さが、酒にも現れています。

 私に届けられた酒のうち、「生もと純米 生原酒」の出来には驚きましたPhoto

 本当の「生もと」は、五味の調和の取れた、柔らかい味をしているんだと・・・。

 度数が18~19度と、強いにもかかわらず、アルコール度数を感じさせないバランスの良さ。

「これが本来の生もとの味だと思うんです」

 自信にあふれた言葉で澤姫の井上杜氏は語りました。

「生もとって生老ねしづらいんですよ」

 初めて聞いたことなのですが、飲んでみた感想は、そうかもしれないな、

と思わせる何かがありました。

 私の店のある平清水(ひらしみず)に最初に住み着いたのは、下野の国からやってきた人々だったといいます。これも何かのご縁・・・。

ともかく、この酒は伝統的な酒造技術と若い造り手の新しい感性の融合した素晴らしい出来です。

ぜひお試しあれ。

平泉寺大日堂の”プリティ大仏”の仏頭。頭だけで人の背丈ほどあります。普段は見ることができませんが、4月28日のお大日様のお祭りのときに見ることができます。Photo

2008年4月13日 (日)

Rock! Rock! Rock! Rockonjo!

Rock! Rock! Rock! Rockonjo!

とうとうこの日がやって参りました。

山形も桜の開花宣言が出ました!

当店オリジナル「純米酒 六根浄」の販売開始です。Photo

純米酒の基準をこの店で提示する。大きな志をもってこの酒を出しております。

ノーカーボンの一回瓶火入れ、低温貯蔵の吟醸並みの管理で提供しますので、米由来の豊かな味わいとスッキリした後口を実現。

醸造元は「山形正宗」水戸部酒造。新進気鋭の杜氏、水戸部朝信氏(戦国武将のような・・・名前だ)の絶妙の発酵管理により、このバランスの取れた素敵な酒を出すことができました。

水戸部朝信杜氏は、良い酒を造ることにかけて妥協を許さない一途さで酒造りに臨んでおりますので、「純米酒 六根浄」の実現に関して、私は完全におまかせしておりました。

その結実が、この酒質・・・素晴らしい!

まさに王道を歩もうとしています、山形正宗。

実は、私は今年から「山形正宗」水戸部酒造の釜屋として、原料処理を担当し、戦前の酒造りの教えである「蒸米の旨味は酒の旨味」を実現させることに賛同していただき、「完全なる蒸米」に仕上がるよう努力させていただきました。

「純米酒 六根浄」の蒸米の出来はかなり良かったので、旨い酒になるんだろうな、という予想はしておりましたが、ここまでとは・・・

  

この「純米酒 六根浄」実現に向けては、本当に多くの方にご支援いただきました。誠に感謝しております。

 

頑張って日本酒、純米酒の魅力を伝えて参ります。

1升瓶で税込2,200四合瓶では七右エ門窯のぐい呑み付きで1,500と大変リーズナブルな価格で提供しております。

新・晩酌提案。

もうアルコール添加の酒には戻れないことでしょう。

皆様のお越しをお待ちしております。

  

まだ、看板がありません。Photo_2

2008年4月12日 (土)

お前はどこのワカメだ?

お前はどこのワカメだ?

何であってもどこの産地であるかというのは大事なことです。

かつて石立鉄男氏がインスタントラーメンのCMで「お前はどこのワカメだ?」とワカメに聞いていたのも、心情的には同意できます。ただ、ワカメに聞いても答えてはくれません。いや、もしかして石立鉄男氏は、六根浄の境地に至っていたのかも・・・。

どうでもいい前振りですが、ちなみに、ワカメと言ったら「三陸産」でしょう。ふえるワカメちゃんではワカメとは名ばかりの紙同然の味わいしか感じません。

ワインの世界にテロワールという概念がありますが、ワカメの世界にもテロワールが存在するのではないでしょうか?

ご存知でしょうが、ワカメの根元が「めかぶ」なんです。新鮮な「めかぶ」はご飯にも、酒にもバッチリ合いますよね。

さて、日本酒の世界でも、酒米の王者「山田錦」と言えば、播州産(兵庫県)のものが優れていると言われ、確かに、A地区で取れた山田錦で造った酒はいいものが多いと思います。

しかし、山田錦が山形で作られ、旨い酒となっていることをご存知でしたか?

それがこちら。Photo

山形正宗 純米吟醸 稲造 生 1.8ℓ 3,150

山田錦特有の味の厚みがありながらかつスベリがいいので飽かずに飲むことができます。

志あるところに道は開ける。

よくここまでやったと感心します、山形正宗。

設備面においても、新しい麹室を新調し、酒造りに望んだ結果は如実に現れました。

常識を打ち破る酒を生み出す蔵・・・

更なる飛躍を目指す!

もうすでに来期の造りが楽しみです。

  

六根浄となりの畑の雑草。何という名前なのでしょう?Photo_2

2008年4月11日 (金)

純米バカ

純米バカ

ニュアンスというのは微妙なもので、東北生まれの私は、「アホ」と言われると無茶苦茶腹が立ちます。

「アホ」に対し、「バカ」という言葉は、「自我」を超えた、ある種尊敬に値する域に達した境地にいる状態を表しているように感じます。「バカ」になれるというのは、素晴らしいことだと思います。

今日は、そんな「バカ」にまつわるお話を一つ。

日本酒業界には、「バカ杜氏」と言われる杜氏がいます

数年前のこと、南部杜氏の講習会でお会いしたバカ杜氏さんが、山形に用事があるというので、山形まで送っていただくことになりました。

道中、お酒の話で盛り上がったりして、山形の山寺へ行ったことがないというので、観光へ行きました。

その時の気温が37℃を超えていましたので、暑いのなんのって、まあ、バカ杜氏さんも二日酔だったみたいで、山寺の階段をフーフー言って、登っておりました。

しかし、下りになると、頑強な肉体を持ったバカ杜氏さんは、飛び跳ねるように階段を下っていきました。このくらいタフじゃないと杜氏は務まらないのかと感心しました。

そんなバカ杜氏さん。今では、奈良県の蔵の杜氏をしており、生酛仕込みで有名な杜氏さんとなっています。山形では、河北町谷地の「酒屋 源八」さんが取り扱っています。

あっ、すみません。バカの前に「純米」をつけるのを忘れておりました。

人呼んで「純米バカ杜氏」。

お元気にされておりますでしょうか?

私も「純米バカ酒屋」となって、世のため人のため、がんばって参ります。

単なるアホが酒屋を始めたとご近所の方は思っているようですが・・・。

 七右エ門窯のお隣の「平泉寺(へいせんじ)」の放生池の水芭蕉が可憐な花を咲かせています。Photo

2008年4月 6日 (日)

あなたに夢中

あなたに夢中

成功したミュージシャンのデビュー作というのは、その後の成功を予期した素晴らしい出来であることが多いと思います。

ビートルズのデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」の躍動感は、後期の作品と引けをとらない魅力があります。

昨日お話したキャンディーズのデビュー作「あなたに夢中」も、今聞いても素晴らしい出来で、溢れんばかりの溌剌さに満ちています。単なるアイドルの域を越していたグループでしたね。アーティストとしてもっと評価されてもいいと思います。時代を超えた可愛いらしさも素晴らしいです。

と、個人的な好みは置いておきまして、当店のデビュー作、純米酒「六根浄」

あなたを夢中にさせられる作品となった予感がしております。

クセや嫌味がなく、未だ旨味がのっていないにもかかわらず、飲みやすさを備え、熟成した味を想像しただけで、うれしくなってしまう・・・そんな味となっています。

しかし、百聞は一飲に如かず、です。

店内の試飲を75mlで100円で出来るようにしております。

昨日、試飲されたお客さんもしきりと感心されておりました。直に反応が見ることができることは楽しいですね。

純米酒の基準は六根浄にあり!

純米酒のグリニッジ天文台「正酒屋 六根浄」(笑)。

お近くの方は歩いてこられることをお勧めします。今週は酒粕を利用したちょっとしたつまみもお出しします。

ただ、販売は桜の開花とともに行います

桜の開花をお待ち下さい。

2008年4月 4日 (金)

ドライな奴だ・・・「楯野川」

ドライな奴だ・・・「楯野川

開店2日目、雨が降ったりやんだりそして雷が鳴ったりと、大荒れの天気でした。

そんな中、朝早くから知り合いのご夫婦がいらっしゃいました。本当にありがたいです。

当店オリジナル純米酒「六根浄」を試飲され、常温に戻したほうが本来の味が楽しめる、とのご意見をいただきました。

たしかに、冷蔵庫から取り出したばかりだと冷たいばかりで本来の味がわかりづらいですね。

早速、試飲用は試飲用の冷蔵庫から提供させていただくことにいたしました

午後は時間に余裕ができたので、店の展示などに時間を割くことができ、準備がだいぶ整ってきました。

試しに、初日に到着した「楯野川 中取り純米 美山錦」を開栓し、状態を確認してみました。Photo

いつもドライな奴だ・・・

一見、素っ気無いような味わいで飲みやすい印象。

しかし、1杯目でその真髄をわかることは難しい酒です。

渋さ、硬さ、これがまた楽しい。

2杯目、3杯目と続けるほどに、じわじわと力強さが出てくるんです、「楯野川 中取り純米 美山錦」。

私の店での「楯野川」のキャッチコピーは、

私の中では、十四代を超えています。」

こういう酒を評価できる市場を開拓していきたい・・・

ディランを聞きながら、店に一人たたずみ、そんなもの思いにふけっていたのでした。

2008年4月 2日 (水)

その名も「正酒屋 六根浄(せいしゅや ろっこんじょう)」

その名も「正酒屋 六根浄(せいしゅや ろっこんじょう)」

本日はたくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。

このブログ以外ではほとんど宣伝らしきものもせず、形の上だけでの開店のつもりだったのですが、意外なことに、様々な方面から噂を聞きつけたようで、多くの方が見えられました。

こんなことならもっと準備万端にしておけばよかったと反省しております

え~、いままでもったいぶって申し訳ありません。

本日開店した店の名前は、その名も「正酒屋 六根浄(せいしゅや ろっこんじょう)」と言います。

飲み屋さんではありません。正真正銘の酒の小売店です。

当初は、「正酒屋」ではなく、「清酒屋」とし、日本酒オンリーでいきたかったのです。

ただ、日本酒に興味を持っていない人でも入店する可能性を逃すことはもったいないと感じ、「正酒屋」とすることにしました。日本酒以外でもほんものの酒を売るお店という意味をこめて

「六根浄」とはどういう意味なのか?

本日、よく聞かれた質問です。

改めてお答えします。

「六根浄」は、徒然草の中でもお気に入りの段である、第69段から引用させていただきました。

「六根浄」とは、眼耳鼻舌身意の六根が清浄になること、だそうです。

第69段では「六根浄」の境地にある偉いお坊さんが、豆の殻で豆を煮ている時に、豆同士の会話が聞こえてきたという逸話で、一見、何てことのない話で荒唐無稽な話にも見えるお話です。

しかし、私はこのお坊さんが豆同士の会話が聞こえたということに着目しました

豆が実際に会話していたわけではなく、お坊さんの中に豆同士が会話しているという「訪れ」がやってきたのだと。

お坊さんはお経を唱えたことで「六根浄」の境地へ至ったとしています。

私は良いお酒に出会った時、「輝く太陽の光」「清き水の流れ」「大地の豊穣」のイメージが「訪れ」ます

私は、良いお酒を飲むこととお経を上げることが同じく「六根浄」の境地へ至る道なのではないかと・・・恐れながら思っています

誰しもが「六根浄」の境地へと至れるような、ほんものの良い酒を提供したいと考え、店の名前に「六根浄」と名付けることにしました

話が大きいというか理解不能だったかもしれません。しかし、真面目です。

当店、オリジナル酒の「純米酒 六根浄」は、山形の桜開花宣言に合わせて販売予定となっておりますので、もう少々お待ちください。

もちろん、今現在、当店で紹介しているお酒も充分にあなたを「六根浄」の境地へといざなうことでしょう。

山形正宗」「楯野川」「奥能登の白菊

渋い!渋い!この面々。

ちなみに、「六根浄」という言葉は、「どっこいしょ」の語源だとも言われています。

2008年4月 1日 (火)

開店直前~新たな展開へ~

開店直前~新たな展開へ~

いよいよ明日開店となります。

山形では初の純米酒専門店

明日、朝一番で来る客が目にする銘柄はこちらです。Photo

えっ?この前と話が違う?

いえ、旨い酒があれば山形にこだわりません

酒造好敵酒シリーズ第一弾!

奥能登の白菊 純米酒 無ろか生原酒720ml 1,450

麹米:山田錦55%

掛米:五百万石60%

昨年の能登大震災で大きな被害を受けた白藤酒造店。

今年はこの力強い酒その復興を高らかに告げました

杜氏である白藤喜一氏は、鷹勇の坂本俊杜氏に師事し、現在、能登杜氏の中でも名杜氏の誉れの高い坂口幸夫氏を蔵人に迎え、腕を存分に揮っています。

白藤酒造の酒は個性的であるのですが、この酒に関しては、坂口流を取り入れ、金沢酵母の特徴を充分に引き出しながら、きれいで、かつ、飲み応えのある酒質に仕上がっています。

坂口幸夫氏は、ご存知のかたも多いと思いますが、能登四天王の波瀬正吉杜氏と農口尚彦杜氏の下で腕を磨き、「能登誉」、「宗玄」でその名を轟かせた、能登流の本流というべき杜氏です。その名杜氏が蔵人としてサポートしているという、贅沢な布陣。目が離せないです白藤酒造店

山形勢はこの酒にどう立ち向かうのか・・・。

現在、店内には、この1アイテムだけ入荷している状態で、あとは、ビールは「キリン・ザ・ゴールド」1種類のみワインは須藤ぶどう酒工場の「桜水ワイン」の白のみ。やる気があるんだかないんだか(笑)。

飲みたくない酒は売らない。そんな店があっても良いでしょう。

こんな店でよければお越しください。

お待ちしております。

2008年3月17日 (月)

よし!獅子は来た

よし!獅子は来た

「よし!獅子は来た。わたしの子どもたちは近くにいる。ツァラトゥストラは熟れた。わたしの時は来た。

 これはわたしの朝だ。わたしの昼がはじまろうとする。さあ、来い、来い、大いなる正午よ!」《「ツァラトゥストラはこう言った」ニーチェ著 氷上英廣訳(岩波文庫)より》  

 お待たせしました!

 とうとう酒販免許が下りました

 伝えなければならないこと、やらなければいけないこと、どんどん進めていかなければいけません。

 実を言えば、6年ほど前に「ちろり猪口のかく語りき」というHPを立ち上げたのですが、元来ものぐさなたちなもので、更新をせず、ほとんど3日坊主で終わった経緯がありました。

 ちろり猪口が日本酒業界に一言モノ申す!というスタンスだったのですが、その当時は「熟れた」状態ではなく、たいしたネタも持ち合わせていなかったのです。

 ブログを始めて、まもなく200話になろうとしています

 習慣が人を育てるといいますか、ブログという習慣が、次のネタを作り出す原動力となっているようです。

 4月以降は、ご紹介する商品の説明や蔵元の思いというものに焦点をあて、より深く日本酒を味わえるような話題を提供していきたいと思います

 しかし、店で紹介する蔵元の数が少なすぎる・・・

 全国にまだまだ埋もれている旨酒があったら、是非、教えてください

 アクセス数が多くなっているのですが、コメントがないんですよね。勇気をもってコメントお願いします(苦笑)。

2008年2月27日 (水)

「酒造力」の提案 その3

酒造力」の提案 その3

 本日は、「酒造力」の3つの柱の最後、③の「まとめる力」を紹介します。

 当初は、出荷管理におけるブレンドやろ過技術を想定していたのですが、一発瓶火入れ方式が普及してきている現在では、まず、発酵管理段階において酒質を「まとめる力」が必要なようです

 日本酒の味とは、「甘・酸・辛・苦・渋(かん・さん・しん・く・じゅう)」の五味の調和が取れているものが良い酒と言われています。加えて、後味が良いことが求められます。

 発酵管理が雑なところでは、「酸味」が際立ったり、「苦味」が強かったりと、非常にバランスが悪い酒となります。